
シンガポール、2025年1月 — Offset8 Capitalは、Singapore Carbon Market Alliance(SCMA)への加盟を発表しました。
SCMAは、シンガポール経済開発庁(EDB)と国際排出量取引協会(IETA)によって立ち上げられたアライアンスで、パリ協定第6条に基づくクレジットの買い手と売り手をつなぎ、高い信頼性を持つカーボン市場の推進を目的としています。
SCMAは、国際的なカーボンクレジット供給者や市場促進者にとって重要なプラットフォームとしての役割を果たします。このアライアンスは、シンガポールを拠点に持続可能性に取り組む企業とつながる機会を提供しています。また、ワークショップやネットワーキングセッションを通じて、業界と政府の間での炭素クレジットに関する要件や取り組みについての知識共有と交流を促進しています。
SCMA加盟は、Offset8 Capitalが追求する革新的かつ実効性のある脱炭素戦略に対する確固たる姿勢を表しています。これにより、高品質なカーボンクレジットを活用し、資金ギャップを埋めるとともに、気候変動対策を加速させるための重要な手段として活用することを目指しています。Offset8 Capitalは、アフリカおよび東南アジアにおいて、信頼性の高い自然由来のソリューションの開発に力を入れており、今後もパリ協定第6条に準拠し、CORSIAおよびCCPの要件を満たすクレジットの支援を継続して参ります。
シンガポール・カーボン・マーケット・アライアンス(SCMA)について
SCMAは、アジアにおける脱炭素化を促進しつつ、経済成長とエネルギー安全保障を支援する目的で立ち上げられました。この取り組みには、日本、インドネシア、オーストラリアを含む11か国が協力しており、それぞれがカーボン・ニュートラル達成に向けた多様なアプローチを採用しています。SCMAは、シンガポールのビジネス、イノベーション、人材の世界的ハブとしての地位を強化する戦略を担う政府機関であるシンガポール経済開発庁(EDB)と、高い信頼性を持つ市場の力によってネットゼロ目標の達成を推進する非営利のビジネス団体である国際排出量取引協会(IETA)によって共同設立されました。

2024年12月、ラオス人民民主共和国において開催されたアジア・ゼロエミッション共同体(Asia Zero Emission Community、以下「AZEC」)首脳会合にて、Offset8 Capital、株式会社フェイガー、Sawa Eco Solutionsの三者による基本合意書(Memorandum of Understanding、以下「MoU」)が紹介されました。本MoUは、日本企業とAZEC加盟国であるパートナーとの間で締結された、厳選された協力協定の一つとして、石破茂内閣総理大臣により発表されました。
本MoUは、日本、アラブ首長国連邦、およびインドネシアに拠点を置く企業による先駆的な三国間連携を示すものであり、世界第4位のコメ生産国であるインドネシアにおいて、間断灌漑(Alternative Wetting and Drying、以下「AWD」)手法を導入することを主たる目的としております。この取り組みは、農業由来のメタン排出量を大幅に削減するとともに、インドネシア国内の数千人規模の稲作農家に対して多大な恩恵をもたらすことを目指しています。
AZECは、2023年に立ち上げられたイニシアティブであり、アジア地域における脱炭素化の促進と、経済成長およびエネルギー安全保障の確保を同時に目指しています。本枠組みには、日本、インドネシア、オーストラリアを含む11か国が参加しており、各国は多様な道筋を通じてカーボンニュートラルの実現に向けた協力を進めています。
本協力は、経済産業省、外務省、ならびに内閣総理大臣官邸より多大な支援を受けております。これら関係機関による後押しは、インドネシアにおけるAWD導入を目指す三国間の取り組みの重要性を強く裏付けるものであり、持続可能かつ環境に配慮した農業の実現に向けた道を切り拓くことが期待されております。
メディアチーム
media@offset8capital.com

2025年1月16日、17日にアブダビで初の「Carbon Forward Middle East 2025」が開催されました。本イベントは、中東地域の炭素市場に関する議論において、重要な節目となりました。本イベントは、Carbon PulseおよびRedshaw Advisors Ltdが主催、Offset8 Capitalの支援を受けて開催されました。約200名の関係者が参加したことで、炭素市場の重要性と関心の高さが改めて浮き彫りとなりました。また、アブダビ・サステナビリティ・ウィーク(ADSW)と同時期に開催されたことを受け、多くの業界リーダー、企業、投資家、政策立案者らが集いました。会場では、炭素市場における最新動向についての活発な意見交換が行われました。
会場では、注目すべき機会や発展についての高度な議論が行われました。まず、中東地域におけるコンプライアンス市場の進展や、自主的な炭素クレジットの取引可能性に焦点が当てられました。次に、世界各地のキャップ・アンド・トレード制度の事例が紹介され、中東での応用可能性についても触れられました。さらに、プロジェクトの開発の際、資金源として不可欠となる炭素市場への投資の重要性が、強調されました。加えて、国際航空のカーボン・オフセットおよび削減制度(CORSIA)への対応における課題と戦略についても取り上げられました。その他、COP29以降のパリ協定第6条のルールブック、気候ファイナンス、炭素除去技術の革新、および自発的な炭素市場の役割などのテーマについても幅広く意見が交わされました。
カーボンプライシングの経済的、制度的な利点は、ネットゼロ移行を後押しするカギとして強調されました。また、政府および企業によるネットゼロ達成へ向けた対応や、炭素国境調整メカニズム(CBAM)への取り組み状況も検討されました。あわせて、中東・北アフリカ(MENA)における新興炭素市場の整備に向けて、不可欠となるインフラについて、既存の成熟市場と比較しながら議論が交わされました。
本イベントの成功は、登壇者および参加者による貴重な知見と積極的な貢献によるものです。Carbon Forward Middle East 2025は、炭素市場に関する重要な議論を今後も継続し、地域における前向きな進展をさらに加速させていくという強いコミットメントのもと、閉幕しました。これは、将来に向けた中東地域での取り組みにおいて、有望な前例を築くものと評価されています。
2025年1月16日・17日、アブダビにて「Carbon Forward Middle East 2025」が初開催されました。本イベントは、中東地域におけるカーボン市場の議論において、重要な節目となるイベントとなりました。主催はCarbon PulseとRedshaw Advisors Ltd、Offset8 Capitalが支援を提供。約200名の関係者が参加し、この分野への関心と本イベントの重要性を改めて印象づけました。また、本イベントはアブダビ・サステナビリティ・ウィーク(ADSW)と同時期に開催されたことから、業界リーダー、企業、投資家、政策立案者など、多様なステークホルダーが一堂に会しました。今回のイベントでは、カーボン市場の最新動向について、実りある議論が交わされました。
議論の中では、中東におけるコンプライアンス・カーボン市場の進展や、自主的なカーボンクレジット取引の可能性に注目が集まりました。さらに、世界各国で導入されているキャップ・アンド・トレード制度の事例も共有され、中東地域での応用可能性についても検討されました。また、プロジェクト開発における資金調達手段としてのカーボン市場の重要性が強調され、国際航空分野のカーボン・オフセットおよび削減制度(CORSIA)に対する対応や戦略についても議論が行われました。このほか、COP29以降のパリ協定第6条ルールブックの進展、気候ファイナンスのあり方、カーボンリムーバル技術の革新、そして自発的カーボン市場の役割など、幅広いトピックが取り上げられました。
カーボンプライシングがもたらす経済的・制度的メリットについても注目が集まり、ネットゼロ移行を加速させる上での鍵として位置付けられました。また、各国政府や企業によるネットゼロ目標への対応状況、さらに炭素国境調整メカニズム(CBAM)への取り組みについても検討されました。中東・北アフリカ(MENA)地域における新興カーボン市場の整備に必要なインフラについては、すでに制度や市場が確立されている成熟市場との比較を通じて、多角的に議論されました。
本イベントの成功は、登壇者および参加者による貴重な知見と積極的な貢献に支えられたものです。イベントの終盤では、今後もこの重要な対話を継続し、カーボン市場のさらなる発展を地域レベルで推進していくという強いコミットメントが共有されました。「Carbon Forward Middle East 2025」は、中東における将来的な取り組みに向けた有望な前例を築くものとして、高く評価されています。