革新的農業手法で脱炭素化を加速:日本·インドネシア·UAEの三国間協力が始動

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14. 08. 2024

インドネシア·ジャカルタ、日本·東京、UAE·アブダビ発 2024 年 8 月 14 日 - Offset8 Capital Limited(以下、Offset8)、Sawa EcoSolutions Pte. Ltd.(以下、Sawa)、そして日本の農業由来カーボンクレジット開発のリーディングカンパニーであるFaeger, Inc(以下、Faeger)は、このたび、ネットゼロエミッション実現に向けた三者間の覚書(MOU)を締結いたしました。  本MOUは、稲作における間断灌漑(AWD:Alternate Wetting and Drying)手法の普及拡大、メタン排出量の削減、カーボンクレジットの創出、およびインドネシア現地農家の支援を主な目的としています。 この協力体制により、世界の気候目標達成への貢献と、インドネシア·日本間のカーボンクレジット取引の促進を目指してまいります。 

世界第4位の米生産国であるインドネシアは、AWD技術の導入により、農業セクターからの温室効果ガス排出量を大幅に削減する可能性を秘めています。 Sawaは、インドネシアの農業コングロマリットとの強固なネットワークを活かし、Faegerを現地の稲作農家に紹介することで、この革新的技術の導入と持続可能な農業慣行の大規模な統合を促進いたします。 

Offset8は、プロジェクト開発者、投資家、エンドユーザー間の炭素取引スキームの構築と価格設定において、その専門知識を発揮してまいります。また、関連法域における法的要件の遵守を前提に、これらのクレジットのグローバルなマーケティングと販売管理を担当いたします。 一方、Faegerは、AWD手法の実装をリードし、SawaおよびOffset8と共同でプロジェクト登録を管理いたします。

さらに、Offset8とSawaは、籾殻などの農業廃棄物からのバイオ炭生成の実現可能性調査を計画しています。 この手法は、CO2の回避と除去をさらに促進し、インドネシアの広大な農業セクターの脱炭素化に寄与すると同時に、地元農家の収益向上にも貢献する可能性があると考えております。 

日本はすでに、インドネシアやUAEを含む複数国との間でJoint Crediting Mechanisms(JCM)を確立しています。本協力は、持続可能な農業の推進と参加国の農家の収入増加を支援しつつ、ネットゼロエミッション達成への共通のコミットメントを強化するものです。また、本パートナーシップは、世界中の主要市場から企業バイヤーと資本投資の双方を誘引することも期待されています。 

関係者のコメント


「このコラボレーションは、持続可能な農業と環境保護に関する私たちの共通ビジョンの表れです。SawaとFaegerとの協働を通じて、地元農家の支援、排出量の削減、そしてインドネシア、日本、UAE間の絆の強化を目指してまいります」 — Offset8 Jules Maitrepierre & Munenori Fernando Horie

「今回の提携は、インドネシアにおける持続可能な農業の革新に向けた重要な一歩です。 Faegerの先進技術を当社のバイオ炭イニシアチブと融合させ、Offset8の炭素市場における専門知識を活用することで、排出量の大幅削減、地元農家の支援、そして地球規模の気候目標達成への貢献を目指します」 – Sawa EcoSolutions CEO、Phil Rickard

「本イニシアチブを通じて、AWDとバイオ炭の知見をインドネシアに適用することで、メタン排出量の大幅削減が可能となるだけでなく、 カーボンクレジット制度は地元農家の収入改善にも寄与します。
3社の強みを最大限に活かし、世界的な気候変動と不平等問題の解決に貢献してまいります」 Faeger Co. Ltd CEO Takahiro Ishizaki

Offset8について

Offset8 Capital Limitedは、アブダビ·グローバル·マーケット(ADGM)を拠点とする独立資産運用会社です。ADGMの金融サービス規制庁(FSRA)の認可を受けた金融アドバイザーとして、

Offset8は、マングローブの回復、森林再生、バイオ炭を中心に、気候緩和および適応プロジェクトへの資金提供を目指しています。 特にアフリカと東南アジアの地域社会を支援し、環境保全と持続可能な経済発展の両立を目指すプロジェクトに注力しています。

Sawaについて

Sawa EcoSolutionsは、2021年にシンガポールに設立された持続可能な農業廃棄物管理の専門企業です。 インドネシア事業部門であるLegasi Alam Indonesiaを通じ、東南アジア全域に100の生産施設を設立し、年間100万トンのCO2除去を目指す明確なビジョンを掲げています。 同社は、地域の豊富な農業残渣バイオマスを活用し、廃棄物管理の課題に取り組むとともに、これらの資源を再利用することで食料安全保障の支援にも貢献しています。 

Faegerについて

Faegerは、農家と協力してカーボンクレジットを生成する日本企業です。カーボンクレジットの作成から販売まで一貫して対応できる日本でも数少ない企業の一つとして、「脱炭素化に取り組む生産者の顔を示すクレジット」を企業に提供することで、カーボンオフセットだけでなく、企業の広報活動にも付加価値を提供しています。Faegerは、クレジットの創出と購入プロセスを支援することで、農家の収入向上と農業におけるCO2排出量削減活動を推進しています。

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